10年一昔と言いますが、とても懐かしく思えます。というもの再スタートの今年、10年前のスタートダッシュと比べると、多少なりとも物理資源的には恵まれているものの、意気込みや逆境度、起業家的思想は10年前が負けていないくらいだったと感じるからです。
もちろん今も負けていないと言いたいですが、少しずつ防御の姿勢も出てきているように感じています。10年前のスタートでは、大きな物質的なものは何も持たず、ただ羅針盤のみを頼りにひたすら信じるのみしかありませんでした。ですからもっと捨て身で何かにアタックしていかなければ次の10年はないなとは思うものの、それが実践としての動きにすぐさまつながっているのかということです。むしろ今の方が何もなかった10年前よりよっぽど危険なのかも知れません。
一つ変わらないことは、自分自身はボランティア精神で仕事に打ち込むという姿勢のみです。当時からこのような考え方でしたが、当時と今ではやはり抱えている固定費が大きく異なるため、その分を賄うというマインドを変えていく必要性もあるのかも知れませんが、まだそこには踏み切れていないということです。
ということで、今年は税理士業としての一年目という位置づけにして、一つずつ仕事に打ち込んでこなしていこうと思っています。そのような取り組みからまた10年前のように新たな挑戦すべき発想を見つけていきたいところです。
10年前のエピソードとしては、早く稼がなければ元の職場に出戻りかというなか、海外に進出するためにアメリカ育ちの会計士勉強中の未経験者の後輩に自分の実務を任せて、自分は英会話の習得に打ち込み、アルバイト代を支払うという滑稽な情景がありましたが、このような傾向は今でも引き続き起こっていると、おかしく思っています。
この一年はこのような逆転現象はおそらく起きないでしょう。
(2019年1月)