
格闘技やスポーツと同じように基礎がすべてと言っていいと思いますが、我が道場では受け身を同じくらい大切にしています。柔道の受け身のように大けがをしないための秘策とも言えます。これを日々柔道と同じように練習のなかで繰り返すことを取り入れています。
実際には考え方に基づく処理法のような位置づけになっているかと思いますが、受け身を取れた取り組みとそうでない取り組みではケガの度合いは大きく異なります。ダメージの大きさと言っても良いかもしれません。致命的なダメージにならないように受け身を取ります。
これも基礎と同じくらいできている方はほとんどいないと思います。複式簿記をよく理解して実用していくことも受け身の一つであるところですが、基礎ができていないと受け身もできませんし、受け身が取れないと基礎もまた身につけにくくなり、双方親和性が高い領域となっているものです。
実際にはこの基礎と受け身のことしか教えられないのです。あとは自分自身で考えて実践するしかありません。いくら教えてもなかなかすぐに頭に入るようなものではないので自分でやってみるしかないと思います。その時に受け身だけは身につけていれば失敗しても骨折はしないという具合です。あとは実践あるのみだということです。手取り足取り戦い方を教えていくわけにはいかないと思います。
いろいろな場面において受け身が必要なことがある業務でもあるため、受け身の練習をして受け身を取れるように指導しています。
(2025 年2月)