税理士の仕事では経営については密接に関連してくる領域となります。家計であっても会社であっても経営する観点で常に考える場面が生じてきます。個人事業であれば自分の仕事、お店をどのようにして生計を立てていくか、自分の持っている技術、技能、ノウハウ、人脈など必ず何かがあって、そのような資源をどのように生かしていくべきかということを考える機会はよくあるものです。
いろいろな考え方があるものであり、いろいろな角度から見ることで真の姿が明らかになるものです。そのようにしてよく考える必要があるのが税理士の仕事のなかにはあるのです。
一つ一つ考えながら進めてきたところ導き出されるのは、世のため人のためにという価値観になります。この価値観で考えることで普遍的な結論に辿り着けるようになります。やはり悪いものは悪い、良いことは良いですし、シンプルに相手にとって良いと思うことをその考え方でサポートしていくのが税理士の仕事となるのです。
相手のことを考えすぎて逆に良くない方向性でのサポートにつながってしまうことにならないようにするために普遍的な考え方を見出していくことも求められてきます。そのような視点から支援をしていくことで個人事業のなかには中小企業となり、中小企業が中堅企業へと成長していくこともあるのです。
大きくなっていっても大切なのは個人事業から変わらない純粋な精神にもとづく経営になるため、創業期を大切にしていくことが求められるのも税理士のお仕事になります。
(2025年6月)