例年2月16日から3月15日の期間で確定申告という仕事があります。個人で事業を営んでいる美容師さん、大工さん、イラストレーターさん、医師さんほかいろいろな職業の方や、ビルのオーナー、マンションの一室を賃貸している方、土地を駐車場として貸し出している方、不動産を売却して利益を得た方などが昨年一年間の収入をもとに所得税を納めるための申告となります。
税理士はそのような申告をしていく際にわからないことの相談に応じたり、申告書の書き方を教えたり、申告書を作成したり、代理で申告をしたりする仕事をしています。私の場合には申告書を作成して代理で申告をしているのがほとんどになります。
1月になると申告の作成の依頼が昨年同様に入り、必要な書類をお預かりしてから申告書を作成することになります。これをこの職業に就いた時から毎年同じように実施してきてもはや20年となるところです。20回経験したということですが、当時から変わらないこととしては自分で計算をするということです。ソフトウェアもあり自動計算をしてくれますが、それとは別に自分で計算するということです。
所得税の計算方法は一見難しいように思われますが、計算自体では足し算、引き算、掛け算、割り算であり√計算など複雑なものはありません。計算式さえわかれば自分でも計算できるものとなっています。これを当初から手書きで計算をしてみるということです。そうするとどんどん件数をこなすうちにそれぞれの計算式が自分のなかに浸透してくるようになり次の年も思い出すのが楽になっていきます。
(2025年2月)