今年度から成年後見制度の普及啓もうを担う公益社団法人ヒルフェの文京支部として無料相談会の定期実施をしているのですが、広告宣伝に費やす予算もなくなかなか相談者が集まらないのが現状となっています。
文京支部の有志メンバーが集まっておりますが、相談者より多く、当日は待つばかりであり、皆の時間がもったいないと思い、今度はセミナーを開催しようかと考えています。
成年後見や相続について、実際の事例に基づき、どのようなことが想定されるのか、対策が有効となるのかといった疑問から取り上げてみて、詳しく解説をすることによって、実際の個別相談へと繋げていくことができないかという試みであります。
前回の相談者は、以前に同施設にて私がセミナー講師をさせていただいた際に出席していた方で、お子様に障害があり、自分の老後や死後のことを考えていろいろなセミナーなどから情報を収集したが、何をしたら良いのか答えがわからないという主旨でありました。
実際に、母親である自分がいないと難しいのが実情であるでしょうが、健常者である長女もいてある程度は任せることができるのであと一歩踏み込んだ対策として何かあるのかということです。
このような問題を抱えながら暮らしている方は他にも多くいらっしゃることと思います。そのような方にとっての成年後見、任意後見制度ということになりますが、私自身これまで普及啓もうしてきたように、多くの方に認知してもらえるようにイメージから変えていく活動もさらに必要となるのでしょう。
そのようにして取り組んでいく過程で、さまざまな個別の老後の課題を共有して解決していく何かきっかけになっていってくれることを願っています。そのための新たな一歩として腰を上げて、情報提供のためのセミナーとその受け皿としての相談会を継続していこうと思います。
(2018年10月)