今回は自社の課題・ニーズに合わせて様々な業種・組織形態の方にご活用いただける補助金制度であるIT導入支援補助金をご案内させていただきます。
情報共有・連絡ツールの導入や車両管理システムの導入、売上、顧客、在庫情報の管理をIT化、業務フローを自動化することによって残業等の時間を解消して効率的に働きやすい環境を構築していくためのIT導入の補助金として、最大で450万円(補助率1/2以下)申請することができます。国としても、生産性向上による国民の所得向上は喫緊の課題であり、近年ではIT化推進のための補助金を導入し、各企業の付加価値増大を積極的に促している姿勢です。
従業員不足は多くの会社が抱えている課題といえます。ほとんどの業種で売り手市場となっており、労働環境の整備が求められていることも事実です。しかしながら零細企業、個人事業主が大半を占める中小企業業界では、従業員が10人以下、ホームページもないという会社が多いのが実情であり、そこに対してIT化を求めることは酷であることも確かな事実であります。
各会社の状況によって、どこまでIT化を進めるべきかは異なりますが、補助金がもらえる可能性があるとは言え、半額の自己負担も必要となりますので導入するにはやはり資金的裏づけがなくてはならないのも現実であると思います。そこがなかなか一般的には一歩踏み込めない大きな要因ではないでしょうか。
まずはIT化によってどのような変化を起こしていくのかを描く必要があります。その絵が事業計画となり、資金計画、予算計画とつながって、設備の導入に行き着くのだと思います。このような観点から会社の事業計画を大きく雑ぱくに描き、そこにITを絡めてスピード経営にしていけるかどうかが今後の生存競争の一つのカギとなることでしょう。
上記IT導入支援補助金の申請は5月27日から開始となります。
(2019年4月)